【初心者のイラスト販売】絵を売って稼ぐために知っておきたい事。

(2024年5月更新)

「右も左もわからない。けど自分の絵を売りたい」「絵を売り始めてみたけど、全然売れない・・・」というイラスト販売初心者の方に役立つ内容になっています。ちなみに絵に限らずweb上で商品を売りたい方全般に共通する部分もあるので是非読んでみてください。

クリエイター歴8年目、趣味→副業→個人事業とステップアップしてきた私が、これまでの失敗や成功の経験を経て学んだ事と絵を売るための考え方と手法を紹介します。

私自身もそうですが、個性を生かして創作しているアーティストタイプの方には特に役立つヒントが多いかと思います。

それではいきましょう。

※この記事にはプロモーションが含まれます。

売れる絵を描こうとしない

「??!」と思うかもしれませんが、これは絵を売るのが本当に難しくなる原因の一つです。

依頼を受けてクライアントの指示に沿って制作していくような「商業イラストレーター」ならともかく、個性を売りにしているあなたはその「個性」や「創作スキル」を磨くことに力を注いでください。

どういう事かと言うと、活動初期はある程度SNS投稿などで宣伝活動を頑張っていれば、そのうちファンがついてたまに絵が売れるということはあると思います。しかし、この世界はそこまで甘くありません。

有名人やインフルエンサーに気に入ってもらえてバズるような強運に恵まれない限り描くたびにポンポン売れるような事はまずないと思ってください。

そもそも「売れる絵」を描こうとしたところで、実際に売れるまでその絵が売れる絵かどうかわかりません。

正直時間の無駄です。

後述しますが、重要なのは「あなたが描いた絵を売れるようにする」事です。

ではこれを踏まえた上で何をするべきか

正しい売り場を作る

あなたはきっと素晴らしい作品をすでに創作している、あるいはこれから創作していくと思います。

そんなあなたがやるべきことは最優先で「正しい売り場」を用意してください。

「正しい売り場」とは何なのか。

簡単に言うと「あなたの絵を多くの人に知ってもらえて、且つ安心して購入できる場所」です。

近年、在宅ワークや副業の需要が増えたこともあり、web上で絵を売れるサービスが急増し、絵の販売が容易になりました。

もちろん個展を開いたり、イベントに参加してお客さんを目の前に販売するのも有効だと思いますが、開催費用や毎度足を運ぶという手間もかかりますし、お客様にも毎度足を運んで頂く事になります。

もちろんがイベント好きでこれが楽しい、好きって方は大勢いるので方法の一つとしては有りです。ですが今の時代、より多くの人に作品を知ってもらい、多くの人の手に届けたいならweb販売を積極的に学ぶ事をおすすめします。

ではweb上にどんな売り場があるかというと

  • 自身のwebサイト(ホームページやブログ)
  • ダウンロードサイト(ピクスタ、シャッターストック等のストックサイト)
  • ネットプリント・コンビニプリントサービス
  • グッズ制作・販売サイト(SUZURI、BOOTH、オリラボマーケット等)
  • 額装販売サービス(Artgene等)
  • ネットショップ・ECサイト(BASE、STORES等)
  • NFT販売(OpenSea 、HEXA、 Ordinals 等)etc...

他にも海外向けの販売サイトなどもありますが、ある程度慣れてきたら調べてみる事をおすすめします。著者もアート作品は海外向けのサービスの方がよく売れるイメージがあるのでいくつか利用してます。

しかし、これだけ色々あると何をやっていいか分からなくなりますよね。

とりあえず全部やってみるのも経験としてはいいかもしれませんが、著者がおすすめするのは「自身のサイト+2~3つの販売サービス(なるべく異なる)を利用する」です。

あれやこれやと手を出すのはあまりおすすめしません。なぜかと言うと管理する手間と労力が増えるだけだからです。(会員登録、プロフィール登録、サイト内デザイン、口座登録、商品の登録、その他諸々の作業をサービスの数だけやる必要があります)

そして管理が疎かになったサービスの売れ行きが悪いと、初心者にありがちな「ここのサービスは売れにくいな」という勘違いをします。

これはもう少しちゃんとやってれば売れたのでは?っていうケースがあるので要注意です。

同じ商品を販売しても一方では良く売れて、一方では全然売れないという事はよくあります。それが自分の運用に問題があるのか、サイトとの相性が合わないのかを判断するためにも、最初のうちは本気で取り組めるだけの数のサービスを利用しながら徐々にサービスを増やしたり、変えたりしていきましょう。

著者自身、過去に調子に乗って色々やりすぎた結果、自分に合った売り方を見つけるのに遠回りしてしまった失敗経験からきてます。

ちなみに自身のサイトは無料のサイト制作ツールで作るのもいいですが、長い目で見たときに WordPress (世界で一番使われているサイト制作ソフト)で独自ドメインのサイトを作っといた方がいいです。

理由としては WordPress でサイトを作っておけば、他のプラットフォームに縛られずに自身の作品や商品を販売することができるからです。デジタルコンテンツの販売やブログ記事の有料公開などもできます(将来的に絵だけでなく、あなたのスキルや成功体験などをノウハウとして販売することもできます)費用も月額1000円~程度なので負担も少ないです。

さらに無料の制作ツールはSEOに弱い(検索しても上位に上がりにくい)や、サイト側の都合で仕様が変わったり、万が一サービスが終了した際、サイトごと消えてしまうリスクなどのデメリットがあります。

個人的には無料サイトのメリットは「無料で作れる」くらいしかありません。

WordPressの デメリットとしては無料の制作サイトほど簡単には作れない事と、サーバーの契約やドメインの設定、 WordPress のインストールなどが面倒。これを慣れてない人が一人でやろうとすると数日かかります。が、下記で簡単に解決します

面倒なサーバー設定からWordPress のインストールまで10分程で終わります。10日間の無料お試し期間もあるので一度使ってみて使いづらいと感じたら無料サービスに切り替えるといいです。

自分のブログやサイト制作に興味のある方はこちらも読んでみてください↓

マーケティングを学ぶ(一番重要)

最後になりますが、これが一番重要です。著者の売り上げ氷河期を救ったのもこのマーケティングを学んだおかげです。

そもそもマーケティングとは何かを一言で説明すると「売れる仕組みを作ること」です。

前述した「売れる絵を描こうとしない」「正しい売り場を作る」というのも実はマーケティングに繋がります。

「何を売るか」ではなく「どう売るか」の思考を持つことであなたが自由に描いた作品をより多くの人に売ることができるようになります。これは絵に限らず何かしらの商品を売る全ての人に共通する事です。

販売サイトへの誘導を例に挙げると

「絵を売ってます、購入はこちら」

と案内している作家と

「大切な人への贈り物をお探しではありませんか?個性的でお洒落なアートはインテリアや贈り物に最適ですよ。さらにフレームのカスタマイズもできるので特別な1枚として喜ばれることでしょう」

と案内している作家。

どうでしょう、後者の方が「ちょっと気になるな」「サイトを覗いて見ようかな」と思いませんか?

ポイントは「絵」ではなく「贈り物」に焦点を当てることです。あなたがどんなに素敵で優れた作品を生み出していたとしても日本ではまだまだ絵を目的に購入する文化は根付いていません。しかし「贈り物を探してる(悩んでる)人」というのは世界中にたくさんいます。

そういう人たちにアプローチすればあなたの絵を買ってもらえる確率はグンと上がります。

これは初歩的なライティングという手法で、セールスコピーやキャッチコピーとも言われる文章作成スキルです。個人的には何かを売るときに一番重要なスキルだと思っています。

全く同じ絵を売っていたとしても文章一つで印象が大きく変わり、売り上げやサイトのアクセス数に影響してきます。

他にもマーケティングにはSEO対策(自分のサイトを検索されやすくすための施策)や、広告、SNS集客、など様々な方法があります。本気で好きな事で稼ぎたいと思っているなら必須スキルなので是非学習してみてください。

ちなみに著者は最初の5年はSNS投稿だけで必死に宣伝活動をして月になんとか100人程度の集客をしていましたが、正しいマーケティングを学んでから1週間で5000人以上の集客に成功しました。 もっと早くマーケティングの重要性と学び方を知っていれば....と後悔しています。

2000~3000円の本を1.2冊読んでマーケティングを理解して結果を出してしまうような天才さんはともかく、著者と同じ凡人さんは実際に結果を出しているプロにお金を払って学ぶのが一番効率がいいと思います。

著者自身これまで数々の専門書籍や有料セミナー・講義に投資してきましたがかなり役に立っています。最近では「無料体験・相談」をやっているスクールも数多くあるのでそれだけでも参加してみると勉強になりますよ。

これから自分の絵や商品を売っていきたい方はこれを機にマーケティングを学んでみてください。

それでは「初心者が絵(アート・イラスト)を売って稼ぐために知っておくべきこと。」でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。